2014年11月13日木曜日

Xterra World Championship 2014 Maui Hawaii

実は4年連続4回目、一応オフロードトライアスロンの世界選手権でして
海外ではMTB熱もありアイアンマンシリーズと同じく人気がある。
全世界で30レース以上のレースが開催されており、5歳刻みの年代別で
上位に入ると10月のハワイで行われる世界選手権に出場できる仕組みもアイアンマンとほぼ同じ。

諸事情により今年は日本での開催がなく、
自分は5月のマレーシアチャンピオンシップに出て
年代別2位でスロットをゲットしての参戦。

レース全体の様子はこちら

今年はレースが云々よりも実はレースの翌日に自分の結婚式を執り行うという
なかなか大したもんなスケジュールで当然メインはそちらであって
レースは「絶対無茶しちゃダメ、怪我しちゃダメ」というレース。

だけど、そうはいってもレースはレース。
出るからにはベストを尽くしたいし去年は酷暑にやられ、
バイクの後半に脱水症状とハンガーノックに陥り不甲斐ない結果だったので
なんとしてもリベンジしたいとひっそり思っておりました。

■スイム
先週付近を通過したハリケーンの影響か、
荒れていた一昨年と同じかそれ以上の海のコンディション。
ノンウェットのレースだし、日本だったらスイムは確実に中止になる状態。
でも普通にやります、さすが腐っても世界選。


プロが9時にスタートしてエイジグループは3分後。
自分はスイムで稼げるわけでもないので割りと後ろ目からスタート。
潮の流れがビーチからみて右から左に非常に速く流されるのは確実なので
右端から海に入る。
途中激しい波に何度か押し戻されるも3度目くらいで潜り込んでパス。
あとは周りとの距離をみながら普通に泳ぐ。
ビーチ沿いは波が激しくて砂が舞っており透明度は低いが
100mくらい出ると一気に透き通ってくる。
とはいえうねりが大きくて泳いでても酔いそうだし、
折り返しのブイはヘッドアップしてもよく見えない。
左右に一定数の選手がいることを頼りにしてひたすらマイペースで泳ぐ。
1回目の折り返しを過ぎたあたりで同じくマレーシアでスロットをゲットした
初さんを発見。結局スイムアップまで抜きつ抜かれつで進む。
怖いのは陸に上がるときで後ろから大波に巻き込まれたら大怪我してもしょうがない。
何度も後ろを確認して波が小さいときにダッシュして陸に上がる。
ガーミンをみたら35分くらい、まぁこのコンディションならこんなもんか。



■バイク
トランジションが遅いで有名だったんだけど、
昨年くらいから一念発起して座らずにシューズを履くとか
ごくごく普通のことをしはじめたら普通のトランジションタイムになり
今回も先にスイムアップした日本からの仲間より先にバイクスタート。
http://app.strava.com/activities/213510059
ざっくりいうと前半はひたすら上って後半は下る。
今年は珍しく降り続いた雨で結構な区間がマッド。
ライン取りとペダリングでなんとかできる区間も多いけど
乾いてれば余裕なのに乗ったままパスできない箇所が3箇所くらいあった。


とはいえ基本的にはテクニカルというよりパワーというか
体力勝負なコースなので、この半年くらいロードばっか乗ってたとはいえ
そのおかげで培うことのできた基礎体力のおかげで先行する選手をガンガンパスしてく。
1回目のピークの手前で永遠のライバルwを一気にぶち抜く。
今年は練習不足もあるようでペースが上がってない模様。
そこからは苦手な下りのはずが意外なまでに抜かれない。
さっきも書いたけどロードだろうかMTBだろうが基本的なところは
同じなんだろうて、ロードで速い人に必死についていこうとするなかで
下り方も上手くなってるっぽい。
当初はプロを中心に「退屈すぎる」と言われていたコースも
年々シングルトラック率が増えて今年はかなり楽しく下れた。
一旦下ってまた上り、さらに下ったら横移動しつつまた上って
ようやくリッツの敷地へ!
(つか前々日に試走しといてよかった、
下りきった後の後半が意外と長いのを再確認しておけた)
上りも下りもとにかくマイペース、
要は負荷の上げ下げをしないってのを気をつけたんだけど
そういう基本的なことで筋肉へのダメージは減らせるようで
攣りそうな感じとかが全くなかった。

■ラン
ランはガーって上ってダーって下ってくるコース。
http://app.strava.com/activities/213510046
怪我しないようにとセーブしてたのもあるけれど
バイクで脚を使い切ってない感じが凄くあって、
例年ランの走り始めはマウイでは本当にきついんだが
入りからちゃんと走れた。
とはいえ斜度が極端で走っても歩いても大差ない区間では
しっかりと歩いて無駄に足を使わないように気をつけつつ
先行する選手をしっかりパス。
とにかくマイペース、上げもしないし下げもしない、それを心がけ、
あとは割りと頻繁にあるエイドでしっかり水分を補給する。
とにかく「つぶれない」走りの大原則を徹底して走る。
下りは木の根も少なくはないので足をとられないように
注意してペースを上げていく。
バイクで四頭筋もハムも使い切ってなかったので
踏ん張りが利いていい感じ。
一旦下りきって唯一少し手を使って上る岩の階段を超えて
少しの舗装路のきつい上り。ここは苦しくて歩いてる選手が多いけど
こういうところで気を抜かずにしっかり走る、ここで5人抜いたかな。
そこからは下りでペースアップ。
怪我は絶対ダメだけど、でもレース。
徐々にペースを上げて前の選手を抜いていきビーチランへ

毎年波打ち際ギリギリが砂が締まってて走りやすいので
そっちに行こうとしたら今年はそっちはダメだとマーシャルに誘導される。
んー、砂が深いよ…最後にこれはきつい!!!
でも目の前に3人いるんですよ!3人
これは抜くしかない、絶対抜いてやる



























ということで無事抜けました。
あとはゴールラインに向かって走りきるだけ。


3:47:20でゴール!
怪我しないようにとプッシュし過ぎない中で
去年の4:30からは大幅なタイム更新になったわけで
自分でもちょっと驚いた。




とはいえ一応世界選手権、全体の半分くらい、
同じエイジグループでは下から1/3。。。もっと頑張らないとねぇ。

ということで4回目のエクステラ世界選手権を無事走り切ることができました。
翌日に結婚式をやるということで嫁に加えてそれぞれの両親や友達が応援に来てくれている中で
予定通り怪我もせず、かつ去年より大幅にいいタイムで走れたことは本当によかった。

マイナーな競技なのでスロットのハードルは低いけど、そうはいっても世界選手権ということもあり、
しっかり盛り上がる素晴らしいスポーツ。
できることなら来年もどこかのレースでスロットを取って出場したいと思っとります。

ところで、目一杯プッシュせずとも大幅なタイム更新できたのってなんでだろう?ランは盆明けから2回しか走ってないしスイムも週1以下、MTBも8月の頭に1回乗っただけ。
これはまた自分メモとしてもまとめておこうと思うけど
まさひふさんのパーソナルコーチ受けて色々アドバイスもらい、セルフマッサージやストレッチをちゃんとやって、ロードバイクのトレーニングしたからだと思う。
レベルにもよるけど、自分のカラダのクセを修正して、心肺を鍛えれば意外とどの競技にも繋がるというか。

てゆーかハワイはいいよね、とてもいい。